マツタケロゴ

<マツタケ ロゴ>

このロゴマークを制作したのは西暦2000年(平成12年)の時です。完全に趣味で作ったものです。自分の名前「マツタケ」をシンボルマークとしてデザインしました。このサイトのWORKSに掲載する過去の作品を探していたところ、このロゴマークが出てきました。たしか90年代後半に作ったはずだと思い、当時使用していた携帯電話のホーム画面にこのロゴマークを表示させて遊んでいたのを思い出し、携帯の販売年を調べたところ2000年でした。

三つ子の魂百までではありませんが、幼少の時から異なる要素を掛け合わせて絵やマークを書くのが好きだったことを思いだしました。このロゴマークのシルエットは、アダムスキー型のUFO。今の若い人たちがこの形のUFOを知っているかわかりませんが、なぜか当時の私はこの形のUFOと自分の名前を掛け合わせデザインしました。

このように文字で別の形を表現する技法は意外にも古く、平安時代の葦手絵(あしでえ)まで遡ります。江戸時代には“へのへのもへじ”に代表される文字絵として流行りました。(「絵文字」ではなく「文字絵」です)

自分がこれまでデザインしてきたロゴを眺めてみると、自分でもそれまで意識していなかったのですが、この手法を取り入れたデザインがいくつかあることに気がつきました。


マツタケロゴ

左:葦手古今和歌集切「あさみとり」平安後期(11世紀)。3行目の「あ」を葦の葉、最終行の「や」を鳥の姿のように表しています。

右:奇妙図彙 享和3 (1803)年刊。「おいらん」というかな文字で女性を描いています。

画像出典元:(左)徳川美術館、(右)国立国会図書館デジタルコレクション


マツタケロゴ

<自分のデザインしたロゴの中に見る葦手・文字絵的手法>


(1)スキューバダイビング・チームのロゴ。「t」はイルカ、「a」は波。紹介ページはこちら

(2)ヘアサロンのロゴ。「g」はハサミ。紹介ページはこちら

(3)スニーカー・ソールブランドのロゴ。ロゴ全体で靴底。紹介ページはこちら

(4)健康器具メーカーのロゴ。「i hoco」の「oco」の部分で笑顔。紹介ページはこちら

(5)バラの香りの製品ロゴ。ブランド名「Rosest Rose」の頭文字「RR」をバラの中央に。紹介ページはこちら

(6)佐賀を拠点とするプロジェクトのロゴ。「紬や」の文字をアルファベットの「SAGA」で表現。紹介ページはこちら


ただし、このような表現はロゴをデザインする上でのあくまで「手段」であって、この技法を使うことが「目的」ではありません。ロゴデザインの目的は、企業の理念やオーナー様の想いなど、そのブランドが持つ本質の部分をいかに汲み取ってデザインへと落とし込めるかが最も大切なことだと思っています。


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